感動

3Aの近藤祐衣です。今日は私にとってとても大きな出来事がありました。その出来事を紹介しようと思います。文章が多くなってしまいますが読んでいただけると嬉しいです。

 今日私は私用で首都のヘルシンキまで1人で帰っていました。ヘルシンキまで行く一番低価格な方法がバスだったため3時間半のバスでヘルシンキまで行ってセイナッツァロ まで帰ってきました。このような2階建てのバスです。
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 ことが起こったのは帰りのバスの中でした。私は帰り、16時45分発のバスを取っており
2階前方の左の列の通路側に座っていました。乗りこんでから18時までは1日の疲れもあり眠っていましたが18時ごろに目が覚め、音楽を聞いていました。
 すると突然後ろの座席の窓側、私から見て斜め左側の男性がうめき声をあげながらものすごい激しい痙攣をし始めました。私はフィンランドで1人でバスに乗るのが初めてだった上にこのようなハプニングが起こり、とても動揺して固まっていました。


 すると私の隣に座っていた30歳くらいの女性の方と前方に座っていた黒人の女性の方、そして私の通路を挟んで反対に座っていた大学生くらいの女性の方が手分けして応急処置を始めました。
 1人は男性の意識を確認してバスの運転手を呼んでくるよう手配、もう1人は荷物から男性の身元のわかるものや薬などがないかを捜索、もう1人はその指示とバス内の医療関係者の捜索です。
 
 フィンランド人の第一言語はフィンランド語(スオミ語)で通常の会話は大抵フィンランド語を使用するので私は何が起こっているのかさっぱりわからず、とても動揺して不安な気持ちになっていました。

 私が訳が分からず動揺している間にバスは止まって救急車らしきものが到着し、その場で処置が始まりました。その際も私はどうしていいか分からずオロオロしていました。頭上ではたくさんのフィンランド語が飛び交い訳が分からなかったこともさらに不安でした。
 すると、隣に座っていた女性の方が英語でいま起こっていることを全て説明してくださり、「(英語で)大丈夫だよ、突然でびっくりしたね、大丈夫?」と聞いてくださいました。その方は対応を指示した方です。

 声をかけてくださるまで私はもうびっくりするほど不安で、ずっと、どうしようどうしようと思っていたのですがその方のおかげで本当にとても安心しました。そして状況を把握することができました。

 その後、救急隊員に男性は運ばれていき20分遅れでバスは出発しました。出発した直後、その女性は自分の周りにいた人たちに自分の持っていたキャンディーをあげながら「こういう時は甘いものを食べてリラックスしよう」とバスの中のみんなの緊張をほぐしていました。私はなんて素晴らしい方なんだろうと本当に感動しました。

 日本でもしもこういう状況に鉢合わせた時、自分はこれだけのことができるだろうかと考えました。とても難しいことだと思います。

 今日の体験は私にとって、とても重要な経験になったと思います。隣に座っていた女性の方にはあふれて収まらないほど感謝しています。そしてこの経験を生かして次は自分がその女性の方のようになれるよう心がけたいです。
 
 



 

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